わたしの友人がLINEの乗っ取りに会いました。
普通は、怪しいな?と思うのですが、普段自分が敬語で話しているような人の名前で仕掛けられると、なかなか難しいかもしれません。
「携帯電話の番号を教えてくれる?」と言われて、「嫌です!」とは言えないですからね。
実際に、どうすればLINEが乗っ取られるのか。
それをiPhoneの画面で紹介します。


 

私の友人は、とても人当たりの柔らかい、見た目どおりの善い人です。

そんな彼に、ある日、こんなLINEが来ました。

友人をYさん、友人の尊敬する人をSさんとします。

 

Sさん「今忙しい?」

Yさん 「だいじょうぶですよ~」

Sさん「私のLINEが凍結、友達からの認証が必要ですから携帯電話番号を教えてくれる?」

Yさん「090-****-*****です。」

Sさん「検証コードはショートメールに送信したよ。メッセージの四桁検証コードを見て、数字教えて。」

Yさん「1***ですよ~」

Sさん「わかった」

 

これだけのやり取りでLINEが乗っ取られました。

では、犯人側は、どんな手順で乗っ取りを行ったのでしょうか?

 

まず、ログイン画面を表示し、「メールアドレス未登録の場合」をタップします。

 

「認証する」をタップ。

 

聞き出した電話番号を入力して、「番号認証」をタップします。

 

「上記の電話番号にSMSで認証番号を送ります。」と出るので、「OK」をタップします。

 

4桁の認証番号が、その電話番号の持ち主に送られます。

 

その認証番号を聞き出して入力し、「次へ」をタップします。

 

アカウント新規作成すれば、他人の電話番号でLINE登録することができ、その電話番号から紐付いた人にメッセージを送ることも可能です。

 

電話番号と認証番号をうまく聞き出すことが出来れば、こんなに簡単な手口でLINEを乗っ取ることができます。

手口を知れば、「認証番号を教えて」という言葉自体がおかしいということが分かりますね。

 

「こんなことに騙されるわけない!」と殆どの人は思うでしょう。

しかし、詐欺集団は、もともと、「騙されるわけない」と思っている人をターゲットにはしていません。

ほんの数パーセントの「騙されちゃうかも」という人たちをターゲットにしています。

こんな手口で詐欺集団は、実際に年間数億円ものお金を得ているわけですから、こういう詐欺がなくならないのも頷けますね。

 

 

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